印旛沼周辺で水田農業を営まれている皆様へ

環境にやさしい農業を始めませんか!!

〜印旛沼の水質にやさしい環境保全型農業の取り組み拡大に向けて〜

印旛沼の水質にやさしい環境保全型農業とは…


印旛沼の水を水田に循環させて繰り返し利用する「循環かんがい」と、「減化学肥料・減化学合成農薬栽培」を行う農業。
「ちばエコ農業」「浅水代かき・田植前の無落水」などの取り組みにより、
窒素・リンや濁水の流出を少なくして、 印旛沼への排水負荷量を軽減する農業。



●減化学肥料・減化学合成農薬栽培とは… 化学肥料・農薬の使用量を通常の50%以下
に減らした栽培方法。
●浅水代かき・田植前の無落水とは… 水位を引くした(土が7〜8割見える入水量)
浅水代かきや田植前に落水しない 栽培方法
●循環かんがいとは… 印旛沼から取水した用水を循環させ繰り返し利用する方法。(国営印旛沼二期地区で整備しています)



用排水路の水質 印旛沼周辺の用排水路の水質は、特に代かき時にも、濁度(SS)が高く、
全リン(T-P)や化学的酸素要求量(COD)も高い濃度を示し水質汚濁が見られます。






環境保全型農業の取り組み状況 印旛沼周辺での取り組み状況は、側条施肥田植機の導入は53%、浅水代かきは40%、
田植前の無落水は29%、減肥料栽培は20%、減農薬栽培は14%
となっています。
(下記の25年度アンケート結果参照)






国や千葉県の環境保全型農業の支援制度を紹介します。

「環境保全型農業直接支払」(日本型直接支払制度)

  • エコファーマーなどが化学肥料・化学合成農薬を通常栽培の50%以下に減らした栽培とセットで、カバークロップ(緑肥)、堆肥施用、リビングマルチ、草生栽培、冬季湛水管理、江の設置(注)、有機農業のいずれかの取り組みに対して、交付金を支払う制度です。

  • 取り組みに応じて、10アール当たり最大8,000円(同一ほ場で1年間に2つの取り組み実施した場合は、最大で16,000円)が交付されます。
  • (注)江の設置とは、中干し期間中に水生生物が成育できる堀を水田で畦畔沿いに設置する取り組み

    「エコファーマー」の認定制度

  • たい肥などによる土づくりと化学肥料・化学合成農薬の使用量を減らす技術を導入する計画を立て千葉県知事の認定を受ける制度です。

  • エコファーマーになると、認定を受けた取り組み計画に基づき、農業改良資金の借入などに特例措置が受けられます。



    「ちばエコ農産物」の認証制度

  • 化学肥料・化学合成農薬を通常栽培の50%以下で栽培した農産物に認証マークを貼付して販売ができる千葉県の制度です。
  • 認証を受けるには、栽培計画を事前に千葉県に申請し、栽培管理記録簿の記帳・収穫前の確認等が必要です。



    環境保全型農業で生産された農産物の購入価格

    環境保全型農業で生産された農産物は、26年度に佐倉市、印西市の農産物直売所に訪れた方のアンケート結果によると、一般のものと同じ価格なら購入するが35%となっていますが

  • 1割程度高くても購入する44%

  • 2〜3割程度高くても購入する19%
となって、63%の方が一般の農産物より高い価格で購入しても良いとの回答となっています。



国営印旛沼二期地区の環境保全型農業の推進
  • 農林水産省関東農政局 印旛沼二期農業水利事業所では 平成22年度より 老朽化した用排水施設の改修とともに、「循環かんがい施設」を整備し、「環境保全型農業の推進」により、農業用水の安定的供給と印旛沼の水質保全に寄与することを目的とした国による農業農村整備事業を実施しています。

  • 環境保全型農業への取り組みを推進するため、国・千葉県・関係市町・関係JAを構成員とする「印旛沼地区農業農村整備事業推進協議会」を設けて推進活動を行っています。

  • ご不明な点がありましたら下記の問い合わせ先までご連絡下さい。



【問い合わせ先】

● 農林水産省 関東農政局 印旛沼二期農業水利事業所 調査設計課 (電話 : 043-483-4401)
● 印旛沼地区農業農村整備事業推進協議会     (印旛沼土地改良区:電話 : 043-484-1155)



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(引用に関しては出典を表記しました)
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